多嚢胞性卵巣症候群の基礎知識【その3】
多嚢胞性卵巣症候群PCOの治療について
西洋医学、病院・クリニックに通院し、排卵リズムをつけ排卵を促す方法。
多嚢胞性卵巣症候群PCOについての根本的な治療法はまだ分かっておりません。
もしも不妊治療を専門にされている病院でしたら、一連の流れは大きく変わらないと思われますので、ご参考にしてください。
薬を飲む(2~7日程)→卵を育てる→排卵をさせる→性交や人工授精(IUI)による受精&着床→月経が来てしまうと初めに戻る
という通常、排卵し月経がくるというリズムを薬を用いて起こさせます。
多嚢胞性卵巣症候群はの病状の多くは排卵に問題をおこすため、このように人工的にではありますが排卵にリズムをつける事により、この排卵誘発法を行わなくても自身の卵巣が正常な状態に戻り、上手く排卵をするようになる例もあります。
排卵誘発剤としてはクロミフェン・クロミッドをサイクル2~7日の間服用し、80%の女性は排卵をおこし
またクロミッドで反応がない場合は、hMG-hCG療法(排卵をおこすための注射療法)を行ったりします。副腎皮質ホルモンを併用することもあります。私は排卵誘発のため、卵胞が育った段階で注射をしておりました。
多嚢胞性卵巣症候群の場合は、排卵誘発を行ったときに、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とよばれる副作用をおこしやすい傾向があるので注意が必要です。私の場合は腹痛がよくおこり、なかなか自然に性交しようという気分になれない事がほとんどでした。
腹腔鏡下手術で固くなった卵巣の表面を改善するため、卵巣の表面に小さな穴をたくさんあけたり、卵巣表面排卵を促す方法も行われることがあります。
さしあたり妊娠の希望がない場合は、月経を周期的におこすような治療を行います。これには、カウフマン療法とよばれるホルモン療法や、低用量ピルなどのホルモン剤を使います。
グリコラン(メトフォルミン)が多嚢胞性卵巣症候群の女性には効果があるとされています。通常500mgを日に3度服用、4週間してからホルモン値、腎機能、肝機能などの血液検査をし、排卵状況をさぐります。各自の状況により、さらにエコー、クロミッドとの併用など服用や検査の仕方がさまざまです。
グリコラン(メトフォルミン)は、インスリン抵抗性が高血糖の原因と考えられるインスリン非依存型糖尿病の治療薬です。
多嚢胞性卵巣症候群の病因は、卵巣内アンドロゲン濃度の上昇であり、機能性卵巣アンドロゲン過剰分泌と理解されています。インスリンは直接卵巣に作用して、卵巣内のアンドロゲン産生を促進する働きがあります。多嚢胞性卵巣症候群の患者がグリコラン(メトフォルミン)を内服すると、血中のインスリンが減少し、その結果、卵巣内のアンドロゲンが減少すると報告されています。
明確な治療法がない分、病院のさじ加減で色々なアプローチがあります。
何より、こまめな意思疎通のできる医師から丁寧な指導やご意見を頂き、少しでも心の負担が少ない治療になりますように。
1番は治療が上手く進まない時の精神的なしんどさだと思います。
少しでも、信頼のおけるお医者様と前向きに進めますように。
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